こんにちわ
副業物販2億円セラー 山本けんたろうです。
この記事では、Amazon輸入をされていて輸入する際のどのぐらい関税がかかるのかを知りたい方に対して、分かりやすく説明していきたいと思います
関税とは?
関税は輸入や輸出をする際にかかる税金になります。国内で販売しているうちは関税はかかりません。日本国内全国一律ですが、国境を越えて商品が取引されるようになると国と国同士の思惑があり、関税をかけることで制限をかけたり、牽制しあったりしています。
wikipedia によると
関税(かんぜい)とは、広義には国境または国内の特定の地域を通過する物品に対して課される税。狭義には国境関税(外部関税)のみを指す。国内関税が多くの国で廃止されている現代社会では、国内産業の保護を目的として又は財政上の理由から輸入貨物に対して課される国境関税をいうことが多く、間接消費税に分類される。 となっています。
一律ではない!? 関税が高い商品、低い商品、かからない商品
輸入した商品に対するかかる関税は、『商品価』に対してではなく
CIF価格に対してかかります。
CIF価格 = 商品価格+保険+送料
となりますので関税は
関税(100円未満切り捨て)=CIF価格(1,000円未満切り捨て)×関税率
となります。
ここでは、便宜的に関税が15-40%の関税がかかる商品をAmazon輸入で関税が高いと定義しておきます。
関税が高い商品群(関税率15-40%)

- 衣料品 毛皮のコート(43類) 20%
- ボストンバック 革製
- 甲が革製の履物、あるいは甲の一部に革を使用している履物(64類) 40%
- 飲料 茶葉(ウーロン茶、紅茶)(9類) 3-17%
- 菓子 砂糖菓子(17類 ホワイトチョコを含む) 24-25%
- 菓子 クッキー、ビスケット(19類) 13-20.4%
- 菓子 アイスクリーム(21類) 21-29.8%
- チーズ チーズ(4類) 22.4-40%
- たばこ 無税~29.8%
関税が低い商品群(関税率1-10%)
- アクセサリー 金製、銀製、プラチナ製、貴石製品(71類) 5.2-5.4%
- レジャー用品 釣り用具(95類) 3.2% 衣料品 マフラー類 (61.62類) 4.4-9.1%
- 床用敷物 じゅうたん(57類) 6.3-8.4%
- 飲料 ミネラルウォーター(22類) 3%
- 肉魚介類 魚類缶詰(16類) 9.6%
- 肉魚介類 かに缶詰(16類) 5%
関税がかからない商品群

- パソコン(84類)
- デジタルカメラ、ビデオカメラ(85類)
- ピアノ、弦楽器、吹奏楽器(92類)
- 腕時計、その他の時計(91類)
- ピアノ、弦楽器、吹奏楽器(92類)
- ブルーレイディスク、CD(85類)
- 書籍、雑誌(49類)
- 楽譜、ポスター、複製画、カタログ類(49類)
- 肉筆の書画、版画、彫刻(97類)
- 香水、オーデコロン、口紅、マニキュア用品、化粧水(33類)
- 玩具(人形を含む)(95類)
- 浴用化粧石けん(34類)
- 乗用自動車、オートバイ(87類)
- モーターボート、ヨット、カヌー(89類)
- スキー用具、ゴルフクラブ(95類)
- 腰掛け、家具(事務所・台所・寝室用)(94類)
こちらは個人輸入者が関心が高いと思われる商品群を税関が一覧で掲載したものになります。ただし、商品の産地によって関税は異なりますのでご注意ください
関税の計算方法
実際にamazon輸入で商品を仕入れたときに関税がいくらかかるのかは、正確には通関士でないとわかりません。
また、通関士によっても判断が分かれる場合があり、正確な税率を把握できない場合もありますが、ここでは関税に関する4つの区分、
- 簡易税率なのか一般税率なのか
- 個人輸入なのか商業輸入なのか
によって税率が変わってくるということを把握してください。
簡易税率 と 一般税率の違い
関税の計算は複雑で時間がかかるため、通関を早くしたり手間を簡略化するために使われるのが簡易税率になります。簡易税率を適用するか、一般税率を適用するかは輸入する金額が20万円を超えるかどうかが分岐点になります。
簡易関税率
総額(商品代金+国際送料)が20万円以下の場合に適用することができます。詳しくは
税関 輸入統計品目表(実行関税率表)
をご覧ください
一般関税率
一般関税率は総額(商品代金+国際送料)が20万円を超える場合に適用されます。詳しくは 税関 少額輸入貨物の簡易税率 をご確認ください
個人輸入 と 商業輸入 の違い
Amazon輸入が個人輸入になるか、商業輸入になるかは税関で判断することになりますが、通常ですと1度に送る荷物の量から判断して、商業輸入と見られることが多いです。
判断が難しいと思った場合は、通関手続きを行うDHLや税関から『個人輸入』なのか『商業輸入』なのか、確認の電話がかかってくる場合があります。必ず電話にでて、正しく伝えましょう。電話確認ができない場合は通関手続きが遅れる場合がありますので注意してください。
個人輸入と商業輸入では、関税の計算方法が違います。関税の計算方法は「商品価格+送料」に対してかかってくるとお伝えしましたが、これは商業輸入の場合です。個人輸入では少し計算方法が変わってきます。
個人輸入の関税率
個人輸入の場合は、(商品代金×60%)×関税率
商業輸入の関税
商業輸入の場合は {(商品代金+送料)×100%}×関税率
となり、個人輸入の時よりも関税が高くなります。
免税になるケースとは?
輸入時の関税は免税となるケースもあります。
- 課税対象額が10,000円以下
- 個人輸入で、商品代金16,666円以下
この場合は課税されません
仕入をする際に関税以外にかかるものはなにか
- 送料
- 保険料
- 通関手数料
- 消費税
があります
送料について
送料はWebサイトであれば発送元のサイトに必ず記載されています。International Shippingをしていないところには駄目元で日本に送ってもらえないか、その場合の送料はいくらか、聞きましょう。海外のネットショップでは日本への配送でも一定金額以上買えば送料無料になるところが多いです。
通関手数料
国際郵便・EMSでは課税される場合に荷物一つにつき200円かかります。
Fedexでは500円(非課税)または関税・消費税の合計額の2%のどちらか高い方
DHLでは
関税+消費税の合計額が700円未満: 無料
関税+消費税の合計額が5万円未満: 手数料は1,000円
関税+消費税の合計額が5万円以上: 手数料は立替額の2%
やや複雑ですね、ネットショップで買う場合は国際郵便で送られてくる場合がほとんどになります。
消費税(輸入消費税)
海外で買う場合はその国の消費税分は引かれ国内に入る時に日本の消費税が課税されます。実際に輸入時にかかる消費税は(CIF価格+関税)に対してかかりますのでこちらも商品代金に対してかかると誤解しないようにしてください。
ただし、課税事業者の場合、支払うべき消費税からすでに払っている輸入消費税分は控除することができます。ですので、確定申告するときのために輸入許可証は必ず取っておいてください。
注意点
アンダーバリュー(輸入金額の過少申告)
まず、輸入や輸出ビジネスで最も起こりやすい不正行為が「アンダーバリュー(Under Value)」です。
どんな不正かと言うと、関税の支払額を抑え、通関のインボイスの単価や金額等を実際に仕入れた金額よりも安く表示・申告する行為です。関税や消費税は輸入した商品の価格に対して課税されますので、当然のことながら表示・申告する金額が低くなればなるほど関税や消費税が安くなるためです。
例えば輸入元から仕入れたのは100ドルの商品だったものを税関では「50ドルで仕入れました。」と申告します。元の価格が半分なので、それにかかる税金も半分で済みます。商品代金については商品自体が安くなった訳ではありませんので、100ドルを送金することになります。
つまり、実際の取引では100ドルで売買が成立しているのに、税関への申告の時だけ数字を50ドルにしているのです。これは違法行為です。これは明らかな「脱税」で刑事罰の対象になりますのでアンダーバリューは絶対にやらないでください。
輸入税等前払金について
通常はかかるであろう輸入税等がAmazonから先に引かれます。足りないから後から請求されることはなく、むしろ、多くとりすぎていた部分がアマゾンから返還される場合もあります。Amazonのヘルプに輸入税等前払金についての記載がありますので確認しておきましょう。詳しくはヘルプページをご覧ください。
輸入税、関税、その他手数料について
Amazonのヘルプに輸入税、関税、その他手数料についての記載がありますので確認しておきましょう。Amazon.co.jpでご注文する場合、商品を海外へ配送できるどうかの法的な判断はお客様の責任となりますとの記載があります。詳しくはヘルプページで確認しておきましょう。
海外配送の利用条件
Amazonのヘルプに海外配送の利用条件についての記載があります。アマゾンで販売されている商品を輸入する場合、商品の受取人様はお届け先の国における輸入者(Importer of Record)であり、一切の輸入税等をご負担頂く旨が記載されています。詳しくはヘルプページをご覧ください。
困ったときの問い合わせ先
税関で行っている輸出入通関手続等に関する「お問い合わせ・ご相談」に相談するのが最もわかりやすく、間違いです。私も何度も電話して確認していますし、わからないことは親切に教えてくれますので安心してください。
まとめ
関税の計算は複雑でわかりにくいですが、先にお伝えしました
- 簡易税率なのか 一般税率なのか
- 個人輸入なのか 商業輸入なのか
と、関税が高い分類と低い分類のイメージだけでもしっかりつかんでおいてください。